代表取締役社長      

石井 博美      

社長就任にあたっての抱負

このたび、社長に就任いたしました石井博美でございます。長年製鋼の仕事に携わってまいりまして、製鉄所の製造現場、生産技術部門で30年のキャリアを積み、その後は本社部門を経て、海外事業会社の経営にも携わりました。

 

今回高松前社長からの申し送りを受け、多岐にわたる事業を持つこの会社での重責を考えますと、身の引き締まる思いです。高松前社長が先頭に立って進めてきた経営路線をしっかり引き継ぎ、さらなる高みを目指して全力を尽くしてまいります。

 

足元の世界・経済環境が激変する中、持続的に成長していくために「良き伝統を引き継ぎつつ」、「変えなければいけないもの」と「変えてはいけないもの」をしっかり議論し、かつ実行していくことが必要と考えています。

トピー工業グループを取り巻く事業環境

当社グループを取り巻く事業環境は、従来型のグローバリゼーションの終焉、米中対立、ウクライナ情勢の長期化等の地政学的リスクの高まりに加え、30年以上も物価および給与上昇等が停滞していた日本においてもインフレーションが顕在化し、新型コロナウイルス感染症による社会経済活動の制限に端を発した人手不足も相まって、労働賃金の適正化等の対応が急務な状況にあります。

 

中期経営計画を遂行する上での課題を解決し、会社の持続的成長を担保するためには、これまでのビジネスモデルでは通用しないことは明白で、突如として起こる変化に対し、どう意志を持って対処していくかという「変化への対応力」が極めて重要です。どのような環境になろうとも「変える」という強い意志をもってアクティブにチャレンジし続け、常に新しいモノづくりに挑戦し、さらに付加価値の高い製品・サービスを生み出し、社会から信頼されるグループであり続けたいと考えています。

「持続性」をテーマとする中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2025」

当社グループは、2022年度から2025年度を実行期間とする中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2025」をスタートしました。グループ基本戦略として「セグメント経営の推進」「海外収益力の強化」「国内事業基盤の強化」および「脱炭素化への貢献」の4項目を掲げ、前中期経営計画で築いた事業基盤を生かした収益力の強化策を着実に進めております。また、2050年の豊かで持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ長期ビジョン「TOPY Sustainable Green Vision 2050」を掲げ、当社グループの強みを生かした新たな価値の創造と社会課題の解決を図るサステナビリティ経営の推進に取り組んでおります。

 

今後も、中期経営計画の諸施策を着実に推進し、事業の持続的な成長を目指してまいります。