基本的な考え方

現代のサプライチェーンにおいては、人権、倫理、環境、情報セキュリティなどの世界的な規模の問題への対応が重要な課題となっています。また、政情不安、異常気象、市況・為替変動、技術・情報漏洩などの調達に関連するリスクが高まっており、当社グループの安定的かつ効率的な生産活動を継続的に支える調達を実現する必要があります。


当社グループは、このような課題への対応として、「トピー工業グループ 調達方針」および「トピー工業グループ サプライチェーンマネジメント方針」を掲げています。これらの方針に従い、当社グループは、サプライチェーンを構成するすべてのお取引先さまとの相互理解と信頼関係の構築を通じ、高い倫理観の下、人権保護や地球環境保全をはじめとした安全・安心なサプライチェーンの構築・維持に努力し続け持続可能な社会の実現に貢献するとともに、お取引先さまに高いレベルの品質・納期・コストを維持していただくことで、当社グループの安定的かつ効率的な生産活動を実現させます。

 

また、「サプライチェーン全体の共存共栄と規模・系列等を超えた新たな連携」および「振興基準」の遵守を推進することをうたった「パートナーシップ構築宣言」を公表し、お取引先さまとのより良い関係の構築を進めています。

※「振興基準」とは…委託事業者と中小受託事業者との望ましい取引慣行のこと。当社では取引適正化の5分野⦅(1)価格決定方法の適正化、(2)型管理などのコスト負担の適正化、(3)手形などの支払条件の適正化、(4)知財・ノウハウの保護、(5)働き方改革に伴うしわ寄せの防止⦆を重点項目と設定しています。

基本的な考え方の周知および考え方に沿った取り組みの例

  • 国内外グループ会社に「トピー工業グループ 調達方針」および「トピー工業グループ サプライチェーンマネジメント方針」を周知(海外グループ会社については現地語の翻訳版を配付)
  • 当社の主要サプライヤーであるお取引先さまに「トピー工業グループ 調達方針」および「トピー工業グループ サプライチェーンマネジメント方針」を配付。同時に方針に関するアンケート調査を実施(調査票の回収率100%)※今後も定期的にアンケートを実施予定
  • 当社が直接取引を行う中小受託取引適正化法の中小受託事業者に該当するお取引先さまへの支払サイトを60日に短縮(2023年5月より)
  • 法令に反した保管・操業を行っているスクラップヤード、いわゆる「不適切ヤード」に由来する鉄スクラップの受け入れをお断りすることを表明(2023年9月)
  • 日本自動車部品工業会における取引適正化のさらなる強化に向けた取り組み、「襟を正す」活動に参画

より良い関係構築に向けた取り組み(パートナーシップ構築宣言)

当社は、内閣府や中小企業庁などが関係経済団体とともに推進する「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」が創設した「パートナーシップ構築宣言」の趣旨に賛同し、2021年12月に「パートナーシップ構築宣言」を公表しました。当社は、本宣言に則り、「サプライチェーン全体の共存共栄と規模・系列等を超えた新たな連携」および「振興基準」の遵守に取り組んでいます。

 

※振興基準:委託事業者と中小受託事業者との望ましい取引慣行。