さらなる価値創造に向けて非財務資本を強化しています

創立から100年にわたって磨き続けられてきた技術力や価値創造の源泉である人財などの非財務資本は、当社グループの持続的成長を支える重要な経営資源です。
さらなる価値創造の進化に向けて、非財務資本の強化に取り組んでいます。

製造資本

資本の考え方

国内外に展開する生産拠点と高効率な製造設備・ライン

当社グループは、広く国内外に生産拠点を構え、製品の特性やお客さまのニーズに応じた最適地で製品を製造しています。各拠点間で素材の供給やクロスソーシング、開発・製造の役割分担などを進め、グローバルで効率的な生産体制を構築するとともに、当社グループの特徴である素材から製品までの一貫生産体制や資源循環型のビジネスモデルを支えています。
また、各拠点で、高効率な製造設備の導入や製造ラインの構築を進め、コスト・環境の両面で競争力ある製品を生み出しています。

資本の強み・現状

  • グローバルでの最適生産体制(国内+海外7カ国18生産拠点)
  • 環境対応型高効率電気炉「ECOARC™」
  • 粗鋼生産能力 約100万t/年
  • 明海リサイクルセンターの高度金属選別設備
  • 独自技術に基づく製造設備・ライン
  • 設備投資額 89憶円(2022年度)

関連するマテリアリティ

  • グリーンイノベーションの推進
  • 循環型社会構築への貢献
  • 事業を通じた社会への貢献

資本強化のための 取り組み

知的資本

資本の考え方

独自技術・ノウハウと次なる成長へ向けた研究開発

当社グループは、100年を超える歴史の中で、常に開拓者として創意工夫を繰り返しながら新たな挑戦を重ね、多様かつ創造的な技術を創出してきました。近年、お客さまの要望は、軽量化や形状・サイズ、環境配慮など多岐にわたりますが、長年培ってきた独自技術やノウハウを背景とした対応力が当社グループの強みです。
さらに、それらの技術・ノウハウを応用することで、新たな技術を創出し、ビジネスの拡大につながっています。

資本の強み・現状

  • 電炉製鋼技術
  • 異形形鋼圧延技術
  • 金属加工技術
  • 熱処理技術
  • 塗装技術
  • 事業開発戦略センター
  • 研究開発費 10億円(2022年度)

関連するマテリアリティ

  • グリーンイノベーションの推進

人的資本

資本の考え方

持続的成長を支える多様な人財

当社グループは、人財は最大の財産であり、その力を高めることこそが価値創造の源泉であると考えています。急速に変化する社会や技術などに対応し未来を切り開くためには、常に自ら考え行動(考動)する人財が求められます。また、多様な人財がお互いの価値観の違いを認め合い、組織力を高め、大きな目標に挑戦していくことが、新たな価値を創造する力になると考えます。
当社グループは人財育成や多様な人財が活躍できる職場環境の整備等によって人的資本の強化に取り組んでいます。

資本の強み・現状

※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究所の登録商標です。

関連するマテリアリティ

  • 人権の尊重
  • 多様な人財の活躍支援

資本強化のための 取り組み

社会関係資本

資本の考え方

お客さまやお取引先さま、地域社会などのステークホルダーからの信頼

当社グループは、お客さまのニーズに応える製品・サービスを提供することで、お客さまから厚い信頼を得ています。また、多くのお取引先さまやアライアンスパートナーとの強い信頼・協力関係を構築することにより、製品・サービスを世界中に安定的に提供しています。
さらに、当社グループの事業活動を行う上で、拠点のある地域との共生が不可欠であり、各拠点において地域社会への貢献活動に取り組んでいます。

資本の強み・現状

  • お客さまからの信頼に基づく高い市場シェア

・乗用車用スチールホイール:国内 55%

・商用車用スチールホイール:国内 93%

・鉱山機械用超大型ホイール:グローバル 90%

・油圧ショベル用履板:国内 71%

※ いずれも2022年度の自動車メーカー・建機メーカー向け販売シェアの実績(当社調べ)

関連するマテリアリティ

  • 人権の尊重
  • 事業を通じた社会への貢献

自然資本

資本の考え方

さまざまな資源の効率的利用

当社グループの事業活動は、水資源の利用や製品の原材料や発電燃料としての鉱物資源の使用など、自然資本と密接に関わっています。
当社グループは、資源循環型のビジネスモデルにより、限られた資源をリサイクルで有効に活用し持続的な循環型社会の実現に貢献しています。また「グリーンイノベーションの推進」をマテリアリティとし、環境技術の開発や高度化による自然資本の効率的利用や環境負荷低減を進め、地球環境・生物多様性の保全と経済価値の創出に取り組みます。

資本の強み・現状

  • CO2排出量(連結・国内 2022年度)
    Scope1:233千t-CO_{2}
    Scope2:332千t-CO_{2}
    Scope3:1,334千t-CO_{2}
  • 環境マネジメントシステム ISO14001取得割合(連結・生産拠点)
    75%(2022年度)
  • 明海リサイクルセンター処理能力
    月間約4,000t

関連するマテリアリティ

  • グリーンイノベーションの推進
  • 循環型社会構築への貢献