当社は、新しい時代に挑戦していくための『新生トピー』を目標とし、重点課題のひとつとして、「働きがいのある、活力あふれる職場づくり」を目指しています。健康で安心して社員が能力を発揮できる環境を整備し、会社および職場の魅力を高めること、すなわち「健康経営」に取り組みます。

健康経営宣言

トピー工業は、社員が「こころ」も「からだ」も健やかでいることで、職場が笑顔と活気にあふれ、能力を最大限に発揮できると考えています。社員とともに会社がさらに活性化していくために、健康づくりや職場環境づくりに全力で取り組むことを宣言いたします。

2020年6月制定

健康行動3原則

  1. 社員は、自らの健康の維持・増進について主体的に考え、学び、実践していく
  2. 職場は、自職場の健康課題を認識して改善に取り組むとともに、同僚間で互いの健康に気を配り、健康づくりを推進していく
  3. 会社は、社員と職場の健康づくりが促進されるよう、具体的な制度や施策を推進する

 

※2023年4月制定。社員と会社がともに健康づくり・健康職場づくりに取り組むための行動を表しました。

取り組み方針

3つの「整える

 

1.からだ(疾病予防、健康なからだづくり)

社員のからだの健康を整えるため、健康意識向上や生活習慣病をはじめとした疾病の早期発見・早期治療、重症化予防につながる健康情報や健康行事を積極的に提供します。

 

2.こころ(メンタルヘルス不調の予防と対応)

社員のこころの健康を整えるため、ストレスチェック分析や産業医面談の活用、健康保険組合や産業医との連携強化によるメンタルサポートを実施します。

  

3.ワークライフ・バランス(労働時間の適正化、余暇の充実)

社員のワークライフ・バランスを整えるため、時間外業務の抑制や休暇取得向上、また、こころから余暇を楽しめる施策実施に努めるとともに柔軟な働き方のできる制度を拡充し、公私ともに健康で豊かな時間を確保できるように職場環境を整備します。

健康経営推進体制

当社では継続的な健康増進・本質安全活動に取り組み、持続可能な安全で快適な職場環境づくりを推進するために、中央健康安全委員会の下に健康推進協議会を組織し、全社で健康施策を推進しています。

また、各職場の健康づくりを一緒に推進していく「ウェルネスリーダー」を配置し、社員の健康意識の向上や組織の活性化を図っています。

健康課題への取り組み

戦略マップに基づいた効果的な施策を実施し、社員が安全に・安心して働き、その能力を発揮できる職場環境を作っていきます。

当社の主な取り組み

Active7とMy健康宣言

 

社員一人ひとりが明るく・安全に・安心して働き、その能力を十分に発揮できる状態をつくるため、心身の健康や生産性に影響を与える可能性がある7項目を選び「Active7」と定めました。
この7項目から毎年、社員がチャレンジ目標を決め「My健康宣言」を実行することで、一人ひとりの健康意識の向上や行動変容を促し、健康リスクの低減・生産性の向上を図っていきます。

※2023年度My健康宣言実施率80.5%
(健診実施義務のある従業員2,094名中1,686名が回答)

➊ 運動:毎日1時間はからだを動かそう
➋ 睡眠:質の良い睡眠をとろう
➌ 食事:就寝2時間前までに食事をとろう
➍ 飲酒:お酒は2合未満/日 かつ 休肝日を2日/週 設けよう
➎ 禁煙:タバコはやめよう
❻ 体重:適正体重を維持しよう
➐ ストレス:ストレスとうまく付き合おう

喫煙率の低減に向けた取り組み

啓発活動

これまで就業時間内禁煙の徹底、喫煙所の減少などを実施してきました。今後はさらにすべての社員を対象とした禁煙健康セミナーを開催し、喫煙者だけでなく非喫煙者とともに喫煙について考え、対策を進めていくことで禁煙を推進します。現在、当社の喫煙率は39.7%と高い状況にあります。今後は敷地内禁煙も視野に入れ、禁煙チャレンジやセミナーの実施により社員の禁煙意識を高めていきます。

禁煙チャレンジ

2022年度に禁煙支援策としてトピー健康保険組合とコラボで簡易禁煙プログラムをプレ導入しました。募集定員50名を超える56名の応募があり、問診等を経て51名が禁煙にチャレンジしています。プレ導入の効果測定を行ったうえで本格導入していきます。

健康行動の促進

健保主催のウォーキングラリーの展開や始業前のラジオ体操などを実施しています。また、日々の運動量を増やして行くために健康アプリ「SUNTORY+」を2022年2月に導入しました。アプリは当社で働くすべての従業員と敷地内にあるグループ会社・協力会社にも展開しています。今後はダウンロード率70%、アクティブユーザー率(実際にアプリを使用している率)60%を目指し、アプリを活用したイベントなどを企画・実施していきます。

メンタルヘルスケア

社員のからだの健康づくりだけでなく、こころの健康づくりにも積極的に取り組んでいます。
社員一人ひとりが自分のストレスに気づき予防対処するセルフケア、管理監督者が職場環境の把握と改善、部下の相談対応を行うラインケアをはじめ、産業保健スタッフによるフォローや外部相談窓口によるメンタルヘルスカウンセリング(Web・対面)などのメンタルヘルスケアを推進しています。また、メンタルヘルス不調者への早期対応や適切な職場復帰支援を行い、社員が明るくイキイキと働ける職場づくりを目指しています。
なお、相談窓口は当社社員とその家族だけでなく、グループ会社の方々にも展開しています。
※ラインケア研修参加率94.7%、満足度79.2%

その他の取り組み

働く女性の健康支援に取り組んでいます。現在は女性を対象とした研修を実施していますが、今年度中に管理職を対象とした研修を開催する予定です。また、2021年から男性も相談可能な「女性に優しい健康相談窓口」を開設しており、女性の健康について何でも相談できる体制を整えました。
※女性の健康研修参加率(女性のみ対象)80.4%

健康に関するデータとKPI

項目

2020年度

2021年度

2022年度

2023年度

2025年度目標

総実労働時間

1834.7h

1929.1h

1933.8h

有給休暇取得率

63.0%

73.0%

79.0%

精密検査受診率

71.0%

71.3%

77.9%

保健指導実施率

88.4%

91.7%

86.9%

ヘルスリテラシー(※1)

3.34点

生活習慣総合スコア4点以上割合(※2)

41.7%

41.5%

43.3%

42.5%

60.0%

身体活動者比率(※3)

48.8%

45.0%

47.1%

50.0%

55.0%

適正体重維持者率(BMI18.5~25未満)

62.5%

61.9%

63.1%

64.5%

喫煙率

38.4%

37.9%

36.9%

31.0%

28.0%

高血圧治療中率

73.8%

69.1%

72.2%

82.5%

ストレスチェック受検率

97.1%

87.8%

97.3%

98.0%

高ストレス者率

13.4%

16.0%

18.0%

11.1%

プレゼンティーズム(※4)

18.0%

アブセンティーズム(※5)

0.36%

0.58%

0.75%

0.36%

健康課題起因での離職率

0.16%

0.43%

0.26%

0.21%

※1 健康アンケート結果を基に、健康管理・増進のために必要な健康情報を入手、理解、評価、活用することのできる力に関して社員平均を算出(1~5点で評価、数値が高いほど良い)

※2 問診結果を基に、「運動」「食事」「睡眠」「飲酒」「喫煙」の望ましい健康行動がどれほどとれているかを各0or1点で評価し、合計5点満点における4点以上の社員割合を算出(数値が高いほど良い)

  2023年度より健康アンケートの調査結果により算出 

※3 問診結果を基に1日1時間以上の歩行または身体活動を実施している社員の割合を算出

※4 健康アンケートを基に、直近4週間のパフォーマンス損失割合に関する社員平均を算出(数値が高いほど悪い) [健診実施義務のある従業員(2,094名)を対象に測定、回答率80.5%]

※5 欠勤データを基に、疾病欠勤日数率(疾病欠勤日数合計÷全社員の所定労働日数合計)を算出(数値が高いほど悪い) [健診実施義務のある従業員(2,094名)の欠勤データを活用]

健康経営に関する認定

当社は「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」「スポーツエールカンパニー2024」に認定されました。

 

 

※健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。