鉄道輸送モーダルシフトでCO2排出量削減、環境と物流課題の解決を目指した取り組み
当社スチール事業部では、株式会社アイ・テック、日本貨物鉄道株式会社、浜松委托運送株式会社および三八五通運株式会社とともに「モーダルシフト豊橋北上コンテナ輸送協議会」を設立し、鋼材輸送において鉄道活用のモーダルシフトを推進しております。
この取り組みは、CO2排出量の削減や物流の効率化を主な目的として、2024年11月から運用を開始しました。具体的には、当社豊橋製造所(愛知県)で製造された建築や土木向け等に使用される鋼材製品を、アイ・テック北上D・M・C(岩手県)へ輸送する際、従来のトレーラー輸送から新造した31フィートコンテナを使用した鉄道輸送へ切り替えております。この輸送方法の転換により、以下の成果を達成しております。
- 輸送全体のCO2排出量を年間約389トン(77%)削減
- 長距離トレーラー輸送の運転時間を年間2,256時間(61%)削減
- ドライバーの負担軽減による働き方改革の推進
- 2024年問題(物流業界の労働時間規制強化)への対応
当社は今後も、環境負荷低減と社会課題の解決に貢献する持続可能な物流体制の構築に取り組んでまいります。
愛知県豊橋市~岩手県北上市間における鋼材輸送およびその際に使用した積付用品の返送について、経路の一部を鉄道輸送に転換し、トラック運転手の省力化とCO2排出量の削減を推進
明海リサイクルセンター 東海道新幹線再生アルミを使用したバット開発に貢献
トピー工業グループの明海リサイクルセンター株式会社は、東海道新幹線の車両に使用していたアルミをリサイクルした子ども用の金属バットの開発に貢献し、東海旅客鉄道株式会社より2023年10月に感謝状を頂きました。
明海リサイクルセンターは、国内最大級のシュレッダーや高度金属選別などの設備と独自技術を活用し、引退した東海道新幹線の車両から付着した塗料などの不純物を除去したアルミチップを製造する工程を担当しました。
この東海道新幹線再生アルミは、アルミを新製する場合に比べ、製造時のCO2排出量を97%削減し環境負荷の軽減に貢献可能なことから、今後、建築材料への活用や新幹線車両への水平リサイクルなどの用途拡大が期待されます。
内航船省エネルギー格付けで最高評価 「東進丸」
トピー海運株式会社の所有する一般貨物船「東進丸」が、省エネルギー・省CO2排出性能が極めて高い船舶として、国土交通省が認証する内航船省エネルギー格付制度で最高評価の5つ星を2023年9月に獲得しました。
【東進丸の概要】
1)船種:一般貨物船
2)総トン数:499トン
3)主な航路:豊橋~京浜・関西
TACoil®(ティーエーコイル)は、鉄筋コンクリート用棒鋼を高密度で巻き取った日本初のコンパクトコイルです。
TACoil®は鉄筋加工に関わる皆さまが抱える悩みである人手不足、加工ロス、保管スペース問題等の解消に貢献する先進的なソリューションを提供します。
2023年5月には、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されました。
1)商品名:TACoil®
2)サイズ:D10、D13、D16
3) 重量:2トン、3トン
4)特長
- NC加工機と併用することで、加工効率を大幅に向上させ、人手不足の解消に貢献します。
- 加工時のロスを極限まで低減させ、歩留まりの向上が可能です。
- 高密度でコンパクトなため、保管場所の省スペース化が可能です。また、輸送効率にも優れます。
- 伸線して直棒として使用する際も、既存の異形鉄筋と同等の性能を保有します。
鉱山機械用ホイールであるEvolution Type SGOR®はホイール本体を鉱山機械から外すことなくタイヤを交換することが可能な製品で、鉱山機械の稼働率向上やメンテナンス時の作業効率性および安全性の向上といった鉱山事業者が求めるニーズに高い次元で応えるホイールです。
1)製品名:Evolution Type SGOR®
2)サイズ:57インチ、63インチ
3)重量:約2トンから3トン
4)特長
- ホイール本体を鉱山機械から外すことなくタイヤを交換することが可能です。
- タイヤ交換作業の工数が削減されることで作業時間が大幅に短縮するだけでなく、作業の効率化により危険な作業を減らすことができます。
- インパクトレンチを使用する作業を完全に撤廃し、血管性運動神経障害(白蝋病)を引き起こすリスクを軽減します。
- 拡大
- タイヤ交換作業風景
(ホイール本体を鉱山機械から外すことなくタイヤを交換することが可能)
